シルバー人材センターの理念

シルバー人材センターは、会員による自主的・主体的な運営をすること、また、会員の一人一人が豊かな経験と知識を活かし、お互い協力し合い働くことを理念としています。

会員による自主的・自主運営

シルバー人材センターは会員による会員のための運営を基本としています。

共働・共助のもとで働く

会員がお互いに協力しあいながら働くことを基本としています。

シルバー人材センターとは

シルバー人材センターは、生きがいを求めて又は仕事を通じて社会参加しようとする高齢者の方に対して、臨時的かつ短期的な仕事を提供することを目的とする団体です。

この団体の会員になるとシルバー人材センターの事務局から紹介された仕事を請け負います。そして、仕事の内容と仕事量に応じて配分金が支払われる仕組みになっています。ただし、一定の就業日数や収入が保証されているものではありません。

シルバー人材センターの仕組み

  1. 会員としてセンターに登録します。
  2. 高齢者に適当な仕事をセンターが発注者の依頼を請けて、請負います。
  3. センターが請け負った仕事を会員の希望・能力に応じて紹介します。
  4. 会員の希望と発注者の条件が一致した時、会員は仕事に就業し、その記録を作業日報に記入します。
  5. センターから請求書を発送、発注者から契約金が支払われます。
  6. センターは、会員が従事した仕事に応じて1ヶ月毎に配分金を支払います。

センターの就業には、大きく請負による就業と、派遣による就業の二つがあります。

請負による就業

請負による就業
  • センターが発注者から受注した仕事を、会員が請け負って業務遂行する就業形態です。
  • センターは、発注者と業務の完成を目的とした請負契約を締結し、その業務の完成を目的とした請負契約を会員と締結して、業務を遂行します。
  • 会員は、請負った業務を自らの裁量で完成させるため、発注者は会員に指揮命令できません。

派遣による就業

派遣による就業
  • 発注者から受注した業務を遂行するため、会員を発注者の事業所などに派遣する方法により業務を行う形態です。
  • センターでは、発注者と労働者派遣契約、会員と雇用契約を締結して、会員を発注者の事業所などに派遣します。
  • 発注者は、会員に指揮命令ができます。

シルバー人材センターの特徴

  • 公共的な性格を持つ法人で職員の人件費や事務所運営費などは、国・市の補助を受けて運営しており、営利を目的としない公益法人です。
  • 雇用関係は無く会員はセンターが請け負った仕事に従事します。
  • 引き受けた仕事は責任を持って遂行します。
  • 傷害保険に加入しており、就業中、就業途上のケガにも対処しています。 

注意点

シルバー人材センターで扱う仕事は、臨時的かつ短期的な仕事、またはその他の軽易な仕事に限られます。シルバー人材センターでは、仕事や収入の保障はいたしません。

シルバー人材センターと会員、会員と発注者との間には雇用関係はありません。雇用関係がないため、就業中の事故に対して労災保険が適用されません。このため、就業中や就業先への移動のときの補償として、シルバー団体傷害保険に入っています。